総風会の願い

 日本は現在、本格的な高齢社会を進んでいます。21世紀に入り、社会構造も大きく変わり始めましたが、しかし、その目的は人々の健康と平和と、秩序ある社会の一層の充実が望まれ求められています。 人にはそれぞれの環境、生活条件、そして独立した立派な個性が存在します。人々の健康も、皆それぞれの状況により、適切な生活指導と、その人に合った運動が必要です。

 画一的な方法や机上の話では、正しいその人に合った現実的な健康生活は望めません。画一的な指導では、大都会の家の庭から緑が少なくなって行く不安を抱く様に、人々の暖かい心や愛情が失われて行く心配が感じられます。健康には、心の中にも、その人に合った美しい花や緑が必要です。

 当院は、昭和32年頃、理想を求めて、当地に来た一青年医師が地域の暖かい理解を受けて小さな診療所から出発しました。それから半世紀以上経って地域の多くの方々や職員の努力で発展してきました。 その間、総愛診療所、共済病院や東瑞江医員、訪問ステーションなども生まれ、また地域の要望で通所リハビリも活躍しています。

 病院の考えは患者さんに暖かい心で接し、暖かく治療、介護をすれば何時かは自分も暖かく迎えられる相互愛で気持ちよく働き協力し合うことです。